平静とロマン

平成生まれの大正浪漫18歳

ひとりごと

そらのひかりは扉

ひとりで家の近くの映画館でレイトショーを観て(と言っても終演時間はそこまで遅くなかったけど)、帰りがけにコンビニに寄って頼まれた牛乳、飲みたかったメッツコーラ、おみやげの筒にはいったポテトチップスを買った。昼間はずいぶん暑かったのに、夜は裏…

ラジオのすゝめ

いつも聞いているラジオでメッセージが読まれて、バレンタインにおしゃれなチョコレートがもらえることになった。ものごころついたころから敬虔なTOKYO FMリスナーで、J-WAVEのハマオカモトの深夜の番組と、オードリーと星野源のオールナイトニッポンくらい…

二ヶ月後のわたしへ

こんにちは。あるいはこんばんは、おはよう。 お久しぶりです。2017年2月3日、22時くらいのわたしです。とりあえず浪人はしていないはずなのでもうすぐ入学式だと思いますが、スーツはどうしましたか?ヴィヴィアンのラブジャケットはやめましたか? とりあ…

厚い雲に覆われて

冬へのラブレターを突発的に書きなぐってブログをはじめてから1年が経ったらしく、はてなブログからメールが来た。切れ味の鋭い寒さに震えながらも、その鮮やかな静けさにうきうきしていた12月1日は、最新の12月1日ではなくなってしまった。おととしの12月1…

ぼくらが旅に出る理由

小沢健二は歌の中で教えてくれなかったけど、わたしたちにはたしかに旅に出る理由がある。二人がけのシートから見る景色は、七人がけに座ってみるよりずっとエモーショナルだといつも思う。なぜだろうか。 遠くに響く電車がレールの上を走る音を聞きながら、…

創造の想像

AIとかロボットみたいなテクノロジーとソーシャルネットワークが世の中全体に普及したら、もっと資本主義が進むしいろんなお仕事がなくなっちゃうから、よく考えて、自分で自分の人生を決めるんだよって、好きな先生に言われた。中退したけど、わたしはそこ…

考えること・夜

夜、車に乗って、助手席から電灯の並ぶ道路を窓から眺める。空はまっくらなのに、たくさんの灯りに照らされて明るいままで。 小さいころから住んでいる街の、よく知っている風景のはずなのに、ぜんぜん違う気がする。 半年くらいの間に、いままでのわたしの…

高い敷居について

いつもみている好きなバラエティ番組で、歌手志望のお姉さんの歌詞ノートを読みながら芸人がその内容をネタに笑っている場面があった。自分に関係があるわけじゃなくても、すごく傷ついた。お笑い芸人だって、おもしろいことを考えてお客さんを笑わせる表現…

その色は青

幼いころから、「大人っぽいね」とか「落ち着いてるね」って周りのひとに言われることがすごく多い。 大人はたいていほめ言葉のように言ってくれるけれど、同年代の子どもがわたしにそう言うときは、ことばの内側にたしかな線引きがある。大人っぽいから、こ…

わたしのそばに輝く星

人の一生を86年とすると、2年間はおよそ2.3%にあたる。 全体の50分の1よりちょっとおおいだけの、ほんのすこしの時間に見えるかもしれないけれど、17歳のわたしにとっての2年間はいままでの人生の12%を占めている。それだけの期間、変わらずずっとひとつのも…

蜘蛛の糸

わたしは泣くのが苦手だ。 得意なひとのほうがすくない、むしろみんな苦手かもしれないけれど、どんなに悲しくてもわたしはどうしても人前では涙を流すことができない。 悲しみにはふたつの種類があると思う。ひとつめは、直接的で大きな悲しさ。 「失うこと…

かえりたいところ

文章の書き出しはいつも迷う。 英語で書いたり話すときみたいに結論からはじめたり、筆を取る(正確には「スマホのキーボードを操作する」だけど)きっかけになった行動やできごとを並べてみたり。気の利いた書き出しなんて出てこないから、結局いつも同じ、テ…

青い春ってなに?

最近、10歳とか20歳離れた大人の方とお会いすることがすごく多くて、その度に自分自身の若さを痛いほど感じる。経験の少なさからくる至らなさを悔しく思うことももちろんあるんだけれど、若さってそれだけで武器で強みで、アイデンティティになるのだ。 わた…

漂流するもの

詩とか短歌とか、街で見るちょっと澄ましたキャッチコピーとか、短い文章が好きだ。何百字何千字って長い長い文章が続く小説も好きなんだけれど、それとはすこし違う方向だ。たとえば短歌。 五七五七七、たった三十一音のなかに恋だの愛だのこの世の儚さだの…

文章を書いてみて思うこと

ブログを書くと、一つの記事がだいたい1500〜2000字になる。 書き終わってからプレビュー表示にさせながら読みなおして句読点の位置をずらしたり、ピンとこない表現や文章を差し替えたりするから所要時間は約90分だ。一週間ほぼ毎日続けて書いてみてあらため…

雑用

いま住んでいる家から祖父母の家までは、だいたい歩いて30分だ。 距離としては3kmくらいのものだが、それなりに急な坂をぐいぐい登らないとたどり着けない。真冬でも汗ばんでしまうくらいのちょっとした運動になるレベルだ。 手が足りなくて困っている…

ガラス越しの未来

久しぶりに満員電車にのった。 吐息がかかるのを頬に感じるくらいに名前も知らないだれかと近づくことなんて、電車の中くらいしかない。混みすぎて本を開くこともできなかったから、うつむいて携帯をみていたら周りに立っている人たちの気配が、ぐっと迫って…

大切なクレヨンのかけら

わたしが本を読みはじめたのは6歳のときだった。 小学校に入るすこし前、母がとつぜん古本屋さんで50冊くらいごそっと本を買ってきた。母からわたしへの、入学祝いだったらしい。なんの前ぶれもなくわたしのお部屋にやってきたそのたくさんの本は、福永令…

「父が逮捕されました」

文部科学大臣賞を取った、中学二年生の子が書いた作文の要約を読んだ。叔母の市長選出馬をサポートした父が公職選挙法に違反し、捕まってしまうという内容だ。こういう文章を書けば文部科学大臣賞が取れるのか。正直意外だった。要約だからどこまで彼女自身…

河川敷より愛をこめて

今年の秋はいつもよりすこしのんびり屋さんだったから、なかなかさようならを言ってくれなくて、わたしの好きな冬が来るのは遅かったように思う。11月のまんなかくらいにようやく外に出ると、頬に冷たい風が当たるのを感じて夜のよそよそしい静かな空気を吸…