平静とロマン

平成生まれの大正浪漫

バッハの旋律を夜に聴いたら息が苦しい

知人に、馬場さんという男性がいる。 授業を通して知り合ったひとつ上の大学の先輩だが、一歳しか離れていないとは思えないほど深く豊かな知識を持っている憧れる人のひとりである。話は変わるが、先日高田馬場で友人と遊んだあとあまりに運動不足かつお金が…

雪舟えま『プラトニック・プラネッツ』

わたしは冬生まれで汗っかきなので基本的に冬が大好きで、暑いのはとても苦手だ。今年の夏は特に暑くて着る服もなくてうんざりしていたところ、今日は起きた瞬間に空気が秋になっていることを確信した涼しい晴天だったので『死をデザインする』なんて本を読…

ゆめのように愛おしい

永遠に十代な気がしていたわたしたちにも、あたりまえだけど時間は平等に押し寄せて、気がつくと二十歳を迎える年になっていた。 親友が二十歳になった今日、十九歳のわたしはスーツを着て東海道線に乗りながらこの文章を書いている。いつのまにか正装はブレ…

吉祥寺・ゆりあぺむぺる

久しぶりの友人に会いにめずらしく吉祥寺まで行ってきたので、すかさずずっと訪れたかったゆりあぺむぺるへ。赤いクリームソーダのイメージが強かったが、メニューには意外にも赤(ザクロ味)のほかにもアプリコットオレンジとバイオレット、期間限定のラピス…

マシュマロ⇔恋人の肌

レポートを書いて疲れて眠ろうとしている深夜2時(もうすぐ3時になる)にふとマシュマロが食べたくなって、あるわけもないのに冷蔵庫の扉を開けながらとつぜんandymoriのサンセットクルージングの「初恋の香りに誘われて死にたくなる夕凪」という一節をおもい…

表明

リズと青い鳥を観た。 無事、エモーションのかたまりになった。敬語で書いた記事と常態語で書いた記事が混じるのはこのブログの良くないところであるとは思っているものの、そのときどきで気分が違うんだもの仕方がないよね。夜ひとりで観に行ってからことば…

ことばを選びたい あなたに選ばれたい

ご無沙汰しています。 おかげさまでこの1年所属しながら苦しみに苦しんでいた某組織でトラブルに見舞われ、きれいに足を洗えそうなわたしです。始発から2本目の電車に乗ってほとんど休憩する間もなく(少なくとも昼ごはんを食べられるような昼休みは存在しな…

屈折率1.33

思えば、もう2年半近くプールに行っていない。 塩素の薬品らしい冷たい緑色をした匂いも、キラキラと白く光る水面も、水中で視界一面に広がる不自然なまでに透きとおった水とパステルカラーの底も、わたしはとても好きだ。わたしが小学生か中学生のはじめの…

宝石は入浴剤

湯に浸かっている。 特に書くことはないんだけれど、とりあえずわたしは理性が飛ぶとねこになってしまうことだけはよくわかった。にゃーんと言ってなにが悪い。にゃおーん。余裕がある限りはどんなに中身がなくてもいいから日記を書こう、そう思って毎日更新…

燃え尽きる?ない

書くことを続けるということは非常に難しい。 特にわたしのようにぼんやりと日常を生きているだけの人間が、数百字で切り出すことのできるような鮮やかな光景に出くわすことはすくないもの。2017年は受験が終わって、大学に胸を膨らませて入ったのに気がつい…

神保町・さぼうる

古本市とさぼうるを目指して神保町に。都内のクリームソーダといえばさぼうるかgionみたいなところはありますよね。赤青黄色の3色だと思っていたら6色展開だったので今回は紫にした。 アメジストみたいな深い紫が上品で良い。 色につられてそんな気がしただ…

季節は次々死んでいく

夏が死んだ。たぶんしばらくは戻ってこない。冬生まれのわたしはやっぱりどうしようもなく寒い日が好きで、ぶあついコートを着て、マフラーをぐるぐる巻きにして、待ち合わせた友だちとか好きなひとと歩きながら「さむいね〜」って困ったような顔で笑いあう…

渋谷・名曲喫茶ライオン

待ち合わせ時間までに余裕があったので、友達と遊ぶ前に乗り換え駅の渋谷でずっと気になっていた名曲喫茶ライオンに小一時間ほど寄ってきた。京都の喫茶ソワレを彷彿とさせるほんのり青い照明の、薄暗い店内の奥には2,3メートルほどのオルガンのような木製の…

上野・王城

こんばんは、本日のクリームソーダ部の活動報告です。今日の喫茶店は上野の駅から徒歩3分ほど、アメ横の上野側の入り口付近にある喫茶王城。 阿佐ヶ谷gion系のシロップ濃いめの甘ったるくて(褒めてる)、微炭酸がしゅわしゅわするソーダ水に、甘さ控えめやや…

明け方から送信

こんにちは、おはようございます、こんばんは。ただいまの時刻は午前5時6分、明け方です。 試験勉強をしていて、ひと段落したので仮眠を取ろうとしたのですがカフェインの影響でどうにも眠れなくて、仕方なく買ったまま置いておいた坂元裕二さんの『初恋と不…

壊れた鍵穴

季節は息をしているだけでも確実に、容赦なく過ぎていく。満開の桜の下で、春風に吹かれながら記念撮影をしたばかりだと思っていたのに、寒々しかった並木はあっという間に緑に茂って、アスファルトの道路の先にはかげろうが揺らぐ時期になってしまった。映…

魔法使いになれるとき

ため息をつくと幸せが逃げてしまうと言うから、ため息はティーカップに注いだ紅茶を冷ます息と一緒に湯気に溶かしてしまうことにして、今日はたのしい話をしましょう。そうね、たとえばお菓子のおはなし。わたしは甘いものがとてもとても好きで、からいもの…

そらのひかりは扉

ひとりで家の近くの映画館でレイトショーを観て(と言っても終演時間はそこまで遅くなかったけど)、帰りがけにコンビニに寄って頼まれた牛乳、飲みたかったメッツコーラ、おみやげの筒にはいったポテトチップスを買った。昼間はずいぶん暑かったのに、夜は裏…

ひとすじの

新生活がはじまって14日ほど経った。 平気で2,3日家の外に一歩も出なかったような生活から一転、週6日ペースで夜は外食、帰りははやくて21時、みたいな全力疾走で坂を走りおりるような余裕も安定感もない日々をすごしている。 正直、ともだちはまだいない。 …

ここで呼吸をしていること

母が旅行券を当てたから1泊2日で旅行に来ている。 知らない場所に知らない道を通って行って、知らない部屋で一晩眠る。見たことないものやことだらけで、ああ、この道路はいま通ってるきりで、もう一生通ることはないかもしれない、これからいくあの場所だっ…

くるくる/映画

試験が終わった途端に髪を切ったり、友達とカラオケに行ったり(2回)、夜ごはんを食べたり忙しい。用事がない日は受験の参考書とかプリントの処分をしたり、余裕がなくて脱ぎ捨てたままのことが多かった洋服を片付けたり。あげくのはてに合格祝いで40インチの…

3月2日 メイドさんのこと

友達に誘われて、はじめてメイドカフェに行ってきた。メイドカフェと言ってもフリフリミニスカートにニーソックス、ちょっと厚底の黒パンプスのメイドさんがお迎えしてくれて、オムライスにケチャップで絵を描いてくれるようなああいう感じではなくて、ロン…

日々

中学のときの話をすると図書館および読書のネタばかりで、部活のことをほとんど書いたことがなかったので思い出しつつ今日はすこし。わたしは、中学の3年間は英語部に入っていた。 留学経験もあるし、英語が得意だから「そんなに英語が好きだったんだね!」…

2月28日 電車のこと

小学生のころから電車通学をしていたから、満員電車にはまわりの同年代の子より多く乗っていると思う。 通勤ラッシュの時間の混雑は、慣れているひとたちばかりだから、自分だけがつらい思いをしているみたいなアピールをする嫌なひとにはめったに出くわさな…

2月27日 フライドポテトのこと

今日の夜はあまり食欲がなかったけれど、なにかつまみたかったかは、仕事帰りの母を駅まで迎えに行って、駅の近くのファストフードでフライドポテトを買って帰った。フライドポテトはときどき食べたくなる。 アップルパイも好き。 けど、バーガーはあんまり…

2月26日 パジャマのこと

インスタグラムでちょこちょこ見かけていたGUのパジャマが気になって実物を見に行った。ここ最近流行っていた、パイピングが施された開襟のてろんとしたシャツパジャマ。 グランドブタペストホテルとかに置いてありそうな、クラシックでロマンチックなデザイ…

2月25日 ハイヒールのこと

かかとが高い靴をはじめて履いたのは中学3年のときだったと思う。 中学1年のときに仲良しだった友達が、10cmのヒールを履いていると聞いて彼女が急に大人になってしまった気がして、どこか遠くに行ってしまったような気がして、悔しくなって母にねだった。夏…

2月24日 彼のこと

しばらく更新が空いてしまったのは1週間に4学部の入試が詰まっていたり、終わったとたんに9時から16時までの塾が毎日入っていたりしたからなのだけど、とりあえず慣れてきて余裕が出てきたから再開する。 (あまり自慢するべきことではないと思うけど、なんと…

2月12日 疲れた日のこと

くたくたで帰ってきて、あーこれはダメだなもう寝ようってなった日に限ってお布団に入ったとたんに目が覚めてしまうのはなんなんだろう。ぬくぬくのお布団はだいすきで、休日はおふとんの中で丸まって本を読んだりだらだらスマホを見るのが好きなのだけど、…

2月11日 きらきらかわいいもののこと

ルミティアステッキという、お菓子売り場に売っているいわゆる食玩といわれるタイプのおもちゃを買った。女の子の永遠の憧れであるキラキラと、ゆめかわいいを詰め込んだ「まほうのアイテム」ってコンセプトらしい。セボンスターと比べるとけっこう高いけど…