わたしのそばに輝く星
人の一生を86年とすると、2年間はおよそ2.3%にあたる。
全体の50分の1よりちょっとおおいだけの、ほんのすこしの時間に見えるかもしれないけれど、17歳のわたしにとっての2年間はいままでの人生の12%を占めている。
それだけの期間、変わらずずっとひとつのものに夢中でいられるって、すごいことなんじゃないだろうかとおもう。
わたしがTokyo 7th シスターズに出会ったのは2014年の3月のはじめ、いまから1年11ヶ月と2週間くらい前のことで、正確にいうとまだ2年前じゃないんだけれど、今日はそのTokyo 7th シスターズあらためナナシスが世の中に出てからぴったり2年の節目の日だから、そのナナシスについてすこしだけ。
ナナシスがリリースされた2014年、わたしはオタクが嫌いだった。
中学1年生のころにたまたま曲を聞いたボーカロイドがきっかけで、わたしステレオタイプな二次元オタクになりかけていたのだけど、それを知った周りの引きよう、わたしを気持ち悪がる様子はかなりショックだった。
本を読むことと、ネットでボーカロイドの曲を聴くことはその頃のわたしにとっては、どちらも大好きな自分だけの世界を広げる・楽しむためのツールで、二つの間にはなにも違いがなかったからだ。
自分のなかの気持ちは同じでも、一方は気持ち悪がられるのに、もう一方は熱意を表に出せば出すほどほめられ、得になっていった。
アニメや漫画、ボーカロイドを好きな人は気持ち悪いから、二次元は総じて、気持ち悪い。好きでいたら周りから嫌われてしまうから、好きになることはすごく良くないことだ。
そう思う気持ちがすこしずつ大きくなっていって、わたしは自分がアニメを漫画に興味があることを絶対に認めなかったし、オープンに「気持ち悪い」ことを好きだ、と言うオタクが大嫌いだった。
「アイドルなんて大っ嫌い!」
可愛いイラストがどうしても気になって、こっそりはじめたアイドルを育てるゲームで主人公が最初に放ったセリフに仰天した。そのまま、夢中でシナリオを読み進めた。
それが、2年前の3月のはじめのこと。いまでも、わたしは変わらず彼女に心を奪われたままだ。
二次元の世界は、ちっとも気持ち悪くなんてなかった。痛いくらいまっすぐに、素直に、夢に向かってまばゆい輝きを放とうともがいていた。
美化された虚構に目を輝かせて胸をおどらせるわたしは周りがみたら気持ち悪いのかもしれないけど、そんなの関係ないと心から思えるくらいに魅力的だった。
今日ゲーム内でリリースされた2周年記念のシナリオを読んで、こみあげてきた気持ちは自分でもうまく表すことができなくて、いま文章を書いていても伝えたいことはどんどんわたしのなかに湧き上がってあふれてきて、正直とまどっているのだけれど。
どんなかすかなきらめきをも見つけだして、まわりで起こることをすべて輝きに変えていった七咲ニコルと7th シスターズ。
彼女たちがのこしていった光の尾をつかもうと、いままさに自らをまばゆく輝かせようとしているナナスタの女の子たちへ。
これからもっとずっときらきらと照らしてくれると、わたしは信じています。まだ見ぬ未来へのワクワクでいっぱいにさせてください。
1stライブに続き、またしても2ndライブへの参加は果たせないと思うけれど、ナナスタのみんなの努力に、笑顔に支えられています。ありがとう。そして、これからもよろしくね。