平静とロマン

平成生まれの大正浪漫18歳

海の音、空の星

プラネタリウムは、好きだけど、怖いものである。
暗闇で星に囲まれていると、宇宙の大きさを知って、自分の小ささに怖くなる。わたしは一人のただの人間で、わたしのこの目線と思考はわたしが死んだらなくなってしまう。わたしはどこからきて、なにものなのか。

わたしというフレームはあまりにももろくて、いま書いているだけでも気持ち悪くなってしまいそう。

だから、宇宙と星空は、素敵だけれど深く考えてはいけないものだった。


サカナクションのグッドナイト・プラネタリウム。上映が始まってから、ずっとずっと行きたいと思っていたけれどなかなか機会がなくて、上映開始から半年以上経ったいまごろになってようやく観に行くことができた。


雲を模したふかふかのベッドみたいなソファでさらさらでもふもふのクッションに埋もれながら寝転がって、まあるく優しく、だけどしっかり身体に響く音楽とともに頭上に広がる無数のきらめきを見つめる。

すぐ隣に人の気配がして、アロマのいい香りがするプラネタリウムは、全然怖くなかった。

40分のうち、星座の紹介はせいぜい15分といったところだったし、星に絡めたサカナクションの体験型映像作品と呼ぶほうが適切であったかもしれないが、とても心地がよかった。


ボーカルの山口一郎さんの声は静かなトーンで淡々としているけれど、間の取りかただろうか、不思議と聞き入ってしまう魅力があって、彼が空の星をうけて色を変える海のきらめきや、街の光に目がくらんで、星が見えなくなってしまった街、東京のことを話していると、胸がふわあっと浮き上がるような静かなときめきを感じた。
真っ暗闇を遠くからぼんやりと、けれどまっすぐ照らして行く先を教えてくれる灯台みたいな安心する声。


もともとうまく眠ることができなくて、特にここ最近は苦労していたから、プラネタリウムの40分間は、真っ暗な夜が安らかで心地の良いものにもなることを証明した、予想外の形で記憶に残る体験になってしまった。

映像を見ながらうっとりするあの環境を再現することは難しいけれど、とりあえず寝転がったときの環境なら近づけることはできる。
もともと欲しいと思っていたのに微妙に手の出しづらい値段で買い渋っていた、ふしぎな感触のクッションをまとめ買いした。

うすいブルーのまあるいのが3つと、白いお星さまが1つ。お届け予定日は明日。

届いたら、枕元はクッションでいっぱいのふかふかになる予定だ。
お星さまを抱きしめて、まだ見たことのない海と、きらきらまたたく空を思い浮かべたら、すこしは気持ちよく眠れるかしら。
おやすみなさい。