平静とロマン

平成生まれの大正浪漫

ラジオのすゝめ

いつも聞いているラジオでメッセージが読まれて、バレンタインにおしゃれなチョコレートがもらえることになった。

ものごころついたころから敬虔なTOKYO FMリスナーで、J-WAVEのハマオカモトの深夜の番組と、オードリーと星野源オールナイトニッポンくらいしか他局に浮気したことがないわたしは、学校に通わなくなってからの1年半は毎日朝から夕方まで大半の時間はラジオを聞いている。


メッセージを送ると読まれるか気になってラジオの前に張り付いちゃうからふだんはめったに送らないけど、タイムリーで面白いメールが書けそうなときとか、どうしても欲しいプレゼントがあるときみたいなここぞというタイミングで送るメッセージはだいたい読まれるし、リスナープレゼントはけっこう当たる。


過去に当たったことがあるのは好きなバンドのトークとライブのイベント、番組のロゴ入り魔法瓶、番組オリジナルのトートバッグとか。
どれもここ3年くらいの話で、出したものはほとんど当たっているような。

雑誌の読者プレゼントも出せばときどき当たるけど、こちらはハガキである上に読んでいる雑誌(装苑)は月刊だからデコレーションとかメッセージに気合いを入れて毎月送る情熱はなく、出すこともすくないのであまり当たらない。

といいつつ、去年の11月頃に装苑の創刊80周年記念のトートバッグがどうしてもどうしても欲しくて、金色のキラキラペンとかレタリングを駆使して書いたハガキを送ったところ当選したから、気合いを入れて当たる可能性は高いのかもしれない。


こういうプレゼント企画って、なにかをタダでもらえるってことより断然、自分が選ばれたっていうよろこびが強くて応募しているのかもしれないってふと思った。

学校みたいな小さい規模でも1位になることって案外難しくて、ふつうの人は何回も、あるいはいろんなことで1位を取れるものじゃないし、プレゼント企画みたいな一回限定で明確に当たり外れがわかるものってなかなかない。

ラジオの場合は書いた文章の内容によって選ばれることも多いし、作戦とか工夫でなんとかなるものだから、手の届く特別な幸福って感じがする。

ラジオ業界は衰退していると聞くし、実際FMなんかは聴取率トップの番組でも1%未満みたいだけど、だれかの生きている気配がスピーカーを隔ててもなお強く感じられて、わたしは好きだ。

人恋しいひと、誰かに認めてもらいたいひとはラジオをきいて、メッセージを送りませんか。
けっこう簡単にすてきなものもらえたりしますよ。