平静とロマン

平成生まれの大正浪漫

2月9日 落として壊れたもののこと

塾の帰りにふらっと元バイト先のコンビニに寄って、なんとなく目に入ったストロベリーソースが別添えになっているマカロンラスクがおいしそうだから買って帰った。230円だった。

230円って雑貨屋さんとかカフェだとすごく安いと思うけど、コンビニで230円のお菓子を買うのは贅沢って感じがするから、ハーゲンダッツも滅多に買わない。

ストローをさして飲むタイプのプラカップの250mlくらいのコーヒーを買う人ってなんとなくブルジョアかお金遣いの荒い人ってイメージがあるのはなんでなんだろう。200円しないくらいなのに。
持ち運びが不便だし量も少なくて割高なのにあえてあの小さいカップのを選ぶあたりでなんとなくそんな気がするのかなあ。


家に帰ったらまだ母が帰ってきていなかったから、いぬとただいまの儀式をして、マカロンラスクを袋から出してキッチンに置いておこうとしたら、手から容器がつるっと滑って床に落ちた。その衝撃で蓋が開いて、無惨に欠けたマカロンラスクが床に散らばった。

拾いながら、ちょっと贅沢したつもりで楽しみにしてたのにこうやって床に散らばってるとなんかぜんぜん贅沢って感じしないしむしろ安っぽささえ感じるなあ、でも壊れやすくて取り扱いがやっかいだからマカロンは高級品なんだろうなあって考えていた。

壊れてしまったものは元にもどらないし、壊れたイメージも元にはもどることはほとんどない。

食後にマカロンラスクを食べてみたら、ソースは完全にホテルの朝食でよく出るちょっとかためのいちごジャムだったし、マカロンは重たくて、いつまでも口に残っている残念ななにかだった。

次に渋谷か新宿に行くときはサダハルアオキのマカロンラスク、買ってこよう。