平静とロマン

平成生まれの大正浪漫

wallflower

 

愛されている実感が足りない。

 

友人たちや恋人、わたしを好ましく思ってくれている人たちの好意を認識はしていても、彼ら彼女らが愛しているわたしはいまここにいるわたしとは違う人のようで、わたし自身が愛されているという実感にどうしても繋がらない。

どうしてだろう。家庭環境が悪いわけではない気がしている。母はけんめいにわたしを育てたし、彼女に罵られた記憶はほとんどない。家族はいつでもわたしを褒めてくれていたように思うし、昔の恋人だってわたしのことをとても大切に、丁寧に扱ってくれていた。

それなのに、知らない人のパーティに紛れ込んで壁際にひとり立っているような心細さ、居心地の悪さにほとんど毎日苛まれている。

 

今日は昼過ぎまで眠っていて、きっと夜眠れないだろうからと長い散歩をしたのにけっきょく眠れなくて照明を暗くしたリビングでひとりアイスを食べている。