夜ぞふけにける
ゴールデンウィークの最終日、予定をキャンセルして寝潰してnetflixを観て終了した。
いつもの土日が何セットも続いているような10連休だった。特別なイベントはほとんどなく、いつものように金銭とエンターテインメントの消費活動をしていた。
深夜2時過ぎに寝て朝8時半に一度起きてまた寝て正午くらいに起きて朝ごはんを食べて本を読んでまた寝て起きてそうめんを食べて本を読んで寝て起きて缶のお酒を飲んで映画を一本観て電話をちょっとしたら頭が痛くなったので薬を飲んでアニメをすこし観て入浴をして今に至る。
たぶん14時間くらい寝ているので当然ねむくない。
あしたというか夜が明けたら7時くらいに動きはじめたいのだけど。
思えば、中学1年生のときにはじめて徹夜をしてからずっと夜型だ。
一緒に住んでいる母方の家族はみんな早寝早起きの朝型で、夜は当然布団に入って眠るものだということを疑いもしない人々だったので、中学生の間は眠れないと誰にも言えず一人でそっとデスクの明かりをつけて本を読んだりラジオを聴いたり、窓から出て屋根に座ったりしていた。
自室の窓の隙間から道路の街灯が見えて、ときどき車が通るのを眺めているのも好きだった。
週に何度かはかならず眠れなくて深夜まで起きていたのに、中学高校は家からとても離れていて通学に1時間半くらいかかるので6時半前には電車に乗っていた。
通学の過程で2度乗り換えがあったのだが2本目と3本目の電車はだいたいうまく座れたので2本目の電車はほとんどいつも眠っていて、乗り換え駅で起きなくてはならず「どうしてこんなに歩かなくてはいけないのだろう…」と半分気絶しながら重い足を動かしていたのが忘れられない。
さいきん、ときどき読んでいるwebマガジンで朝型か夜型かは遺伝なのでどうしようもないという記事を見て、ついでにツイッターで朝型か夜型かを判定するテストが流行っていたので試してみたらあなたは超夜型ですと結果が出た。
血圧が低いので寝起きが悪くてすぐめまいを起こしたり吐き気でぐったりしてしまうので、身体が弱いね、とほうぼうで言われている。
長い休みがあると自然に寝る時間が深夜2時〜4時くらいになって、起きる時間も11時〜13時くらいになるので、家族には怠け者扱いされている。
世の中は朝型の人間に合わせていて、会社や学校は9時に始まるから、わたしも合わせないといけないのだけど、わたしの体は午前の終わりくらいに起動して昼過ぎから動きはじめるほうが圧倒的にパフォーマンスが良い。
午前中に起きようとすると、意識はあっても身体が重くてどうしても気分が悪くて動けないことが多いし、うまく起きられても電車に乗って目的地に向かううちに寝起きにやってこなかった吐き気やめまいが遅れてやってくることがほとんどだ。
朝が来るすこし前に眠りについて、朝の時間を眠りに費やす生活がきっとわたしにとってはいちばん自然なのだと思うけれど、そういう生活が許される大人はごく限られた職業に就いた人だけだ。
わたしが社会生活を拒んでいるのではなく、社会生活がわたしを拒んでいる。
社会に出るまでの残された時間は2年を切った。
このあいだに、遺伝子に逆らう術、もしくは朝起きなくてもいい大人になる術を見つけなくてはいけないらしい。
to be determined