平静とロマン

平成生まれの大正浪漫

くるくる/映画

試験が終わった途端に髪を切ったり、友達とカラオケに行ったり(2回)、夜ごはんを食べたり忙しい。用事がない日は受験の参考書とかプリントの処分をしたり、余裕がなくて脱ぎ捨てたままのことが多かった洋服を片付けたり。あげくのはてに合格祝いで40インチのテレビを祖父に買ってもらって、ソファーまで新しく家に来てしまったから映画鑑賞の環境が整ってしまったし、ずっとやりたかった編み物も一通りの道具を発掘したからちょこちょこ編んでいる。本も読みたいし、1日動き回っている。

今日は映画を2本観た。
"Midnight in Paris"と"Lilting"という映画。"Lilting"の邦題はたしか『追憶の中で』みたいな感じだった。
"Midnight in Paris"は小説家になりたい売れっ子脚本家がパリで1920年代にタイムスリップする話。設定と衣装、美術はすごく良くて面白かったけれど、恋愛の流れと話の大筋はまあよくある前向き恋愛映画って感じであまり印象に残るものではなかった。面白かったけれど!
こちらはオススメされて観たものだったから期待値が高くてこんなもんかといった感想だったけれど、印象が強かったのは2本目の"Lilting"のほう。

中国系カンボジア人とイギリス人のハーフのイケメンのゲイが事故で突然死んでしまって、彼がゲイであることを知らない中国系カンボジア人の母と、その母に嫌われていた彼の恋人が向きあう話。
母はイギリスに来てから長いものの、英語も話せずイギリスの文化に馴染めないままでいて、息子だけを頼って生きていた結果彼の重荷になって老人ホームに突っ込まれた人。BBCが関わってるのもあってか移民の文化的な違和感とか親子関係の難しさ、ゲイのカップルのカミングアウトの悩みとか社会的な問題をいくつもテーマにしていたけれど、綺麗にまとめていて面白かった。色彩も絵も綺麗だし、中国語と英語のやりとりも心地よかった。
ゲイのカップルのラブシーンがある映画は初めてだったから一瞬身構えたけれど、なんだ同性愛のカップルだって普通に好きな人同士で相手を大切にしてることは変わらないんだって異性愛のカップルのラブシーンと変わらない印象で観られたからこそ、彼らが好きな人が同性だというだけで周りの目を気にして付き合うことってなんかおかしいなあという気持ちであとのシーンを観られたように思う。
みんなが好きな人を好きって堂々としていられたらいいのにね。不倫とかは難しい問題ではあるけども。