平静とロマン

平成生まれの大正浪漫

2018-01-01から1年間の記事一覧

バーモント・キッス

朝目覚めると身体が重く、すぐにまた暗闇のような眠りに身を委ねた。ふたたび目を覚ますとすでに時刻は3限が始まる13時を回っており、ああまた睡魔に負けて授業をサボってしまった、と胸と喉のあいだがつまるいやな感覚に包まれた。 身体はあいかわらず鉛の…

無罪

気温が不安定だったり日照時間が短くなったりしている季節だからか、メンタルが少々不安定だ。 先日、このブログを開設して3年が経ったと通知が来て心底おどろいた。言われてみればそれくらいの時間は経過しているのだが、昨日と今日の連続をただぼんやりと…

プリズム

わたしの日々は拡散し続けている。 インターネットでバズを起こすわけではない、新たなひとと出会い続けているわけでもない。 集約の対義語としての拡散だ。 わたしの日々は、拡散し続けている。 現在、大学に入って1年8ヶ月ほどが経とうとしている。 ゼミの…

生存戦略

最近、顕著に焦っている。 生き急いでいる、とかそういう表現が正しいのかもしれない。大学の今年の語学のクラスはいま女子が私を含めて5人しかいない。春学期は6人だったが、ひとりはイギリスの大学に交換留学が決まって旅立って行った。 彼女は中学と高校…

セカオワコラボTシャツ(WEGO)

年末あたりに引っ越しをすることが決まった。といっても同じマンションの上の階に越すだけ なので間取りも同じだしたいしたことではないのだけれど、いい機会なので着ない洋服で溢れていたクローゼットを整理することにした。もう着ることはないし処分したい…

足利・珈琲蔵(かふぇぐら)

旅行先でたまたま通りかかった屋台があまりに気になり、近くにあったパーキングスペースに車を停めたところ正面にあったのが珈琲蔵。 ちょっと小屋っぽいが深い茶色の板に緑が這っていてあきらかにかわいい、しかもクリームソーダがある……。 夏休み中クリー…

バッハの旋律を夜に聴いたら息が苦しい

知人に、馬場さんという男性がいる。 授業を通して知り合ったひとつ上の大学の先輩だが、一歳しか離れていないとは思えないほど深く豊かな知識を持っている憧れる人のひとりである。話は変わるが、先日高田馬場で友人と遊んだあとあまりに運動不足かつお金が…

雪舟えま『プラトニック・プラネッツ』

わたしは冬生まれで汗っかきなので基本的に冬が大好きで、暑いのはとても苦手だ。今年の夏は特に暑くて着る服もなくてうんざりしていたところ、今日は起きた瞬間に空気が秋になっていることを確信した涼しい晴天だったので『死をデザインする』なんて本を読…

ゆめのように愛おしい

永遠に十代な気がしていたわたしたちにも、あたりまえだけど時間は平等に押し寄せて、気がつくと二十歳を迎える年になっていた。 親友が二十歳になった今日、十九歳のわたしはスーツを着て東海道線に乗りながらこの文章を書いている。いつのまにか正装はブレ…

吉祥寺・ゆりあぺむぺる

久しぶりの友人に会いにめずらしく吉祥寺まで行ってきたので、すかさずずっと訪れたかったゆりあぺむぺるへ。赤いクリームソーダのイメージが強かったが、メニューには意外にも赤(ザクロ味)のほかにもアプリコットオレンジとバイオレット、期間限定のラピス…

マシュマロ⇔恋人の肌

レポートを書いて疲れて眠ろうとしている深夜2時(もうすぐ3時になる)にふとマシュマロが食べたくなって、あるわけもないのに冷蔵庫の扉を開けながらとつぜんandymoriのサンセットクルージングの「初恋の香りに誘われて死にたくなる夕凪」という一節をおもい…

表明

リズと青い鳥を観た。 無事、エモーションのかたまりになった。敬語で書いた記事と常態語で書いた記事が混じるのはこのブログの良くないところであるとは思っているものの、そのときどきで気分が違うんだもの仕方がないよね。夜ひとりで観に行ってからことば…

ことばを選びたい あなたに選ばれたい

ご無沙汰しています。 おかげさまでこの1年所属しながら苦しみに苦しんでいた某組織でトラブルに見舞われ、きれいに足を洗えそうなわたしです。始発から2本目の電車に乗ってほとんど休憩する間もなく(少なくとも昼ごはんを食べられるような昼休みは存在しな…

屈折率1.33

思えば、もう2年半近くプールに行っていない。 塩素の薬品らしい冷たい緑色をした匂いも、キラキラと白く光る水面も、水中で視界一面に広がる不自然なまでに透きとおった水とパステルカラーの底も、わたしはとても好きだ。わたしが小学生か中学生のはじめの…

宝石は入浴剤

湯に浸かっている。 特に書くことはないんだけれど、とりあえずわたしは理性が飛ぶとねこになってしまうことだけはよくわかった。にゃーんと言ってなにが悪い。にゃおーん。余裕がある限りはどんなに中身がなくてもいいから日記を書こう、そう思って毎日更新…

燃え尽きる?ない

書くことを続けるということは非常に難しい。 特にわたしのようにぼんやりと日常を生きているだけの人間が、数百字で切り出すことのできるような鮮やかな光景に出くわすことはすくないもの。2017年は受験が終わって、大学に胸を膨らませて入ったのに気がつい…